2015.04.16 Thursday

とある平日の会社帰り。
ずーっと前からご紹介したかった、
赤線と呼ばれる繁華街にあるケバブ屋さん、
『マットケバブ&オルタナ』におじゃましてきました。

目印はリリー・フランキーさんの巨大壁画
一緒に行っていただいたのはこの方。
「その白髪、染めてるの?」
「いや、地毛なんだよ」
「凄くいい感じに生えているね!羨ましい!」
「いや、それほどでも…」
みたな会話をそれぞれ異なる場所で、異なる人と、
この日2回も繰り広げていたブラックジャック柳沢さん。

いつもはテイクアウトで済ませてしまっていたマットケバブ。
「店内のオルタナの方は一体どうなっているのだろう?」
ワクワクしながら扉を開けると、
そこでお出迎えしてくれたのは…

MJでした。
「まぁ寛いでいきなよ」
そんな言葉を投げかけているかのような優しい表情。

MJの斜め向かいには、
その後の泡の行方が気になるお二人と、
やはり気になるエアコンスイッチが…

座席はお一人様でもOKなカウンター席と、

ガタイの良い男性陣でもゆったり出来るであろうテーブル席、

お外にはこれからの季節気持ち良さそうなテラス席もあります。
(女子プロフェスタ・黒木祭り!)

コロナの奥に写っているのが、
お店のオーナーであるマットさん。
なんでもお店をはじめて15年になるのだとか。
学生で言うと中学3年生または高校1年生ですね。

ケバブが人気の『マットケバブ&オルタナ』。
ほかにもYAKITORIやSNACK、OTSUMAMIなども。

てなわけでブログのことを考えてくださってか、
それとも身体が野菜を欲していたのか、
柳沢さんがオーダーした、
たぶんビーフサラダ。
お肉がモリモリボリューム満点です。

僕はチキンケバブを注文しました。
重量あり。

スペシャルなソースもたまらんです。
お口をおっきく開けてガブリとどうぞ♪

ケバブにガブついていると、
なにやらマットさんが準備をはじめました。
この光景、どこかでみたことあるような…

大仏
「ありゃ、なんですかね?」
お三方
「あれはボクたちがオーダーした水タバコさっ」
大仏
「おおー!いつかのアレですね!」
お三方
「いつかのアレ??まぁそーいうことだよ!」

で、テーブルにどーんっと鎮座した水タバコ。
甘〜い香りが店内に漂っておりました。

大仏
「ヘイ!写真撮らせてください!」
お二方
「ドーゾドーゾ」
大仏
「ヘイ!水タバコ吸って!ヘイ!煙吐いて!ヘイ!」

大仏
「もう一回!ヘイ!」
お二方
「………」
そんなこんなで撮影に成功した、
いつまでケバブ持ってればいいんだ…という表情と、
忍法雲隠れの術みたいになっちゃった瞬間を捉えたショット。
お二方、ご協力本当にありがとうございました。

「福生は外国人と日本人がいい感じに暮らしているから」
そんな理由で福生にやってきたというマットさん。
本当はリリーさんの壁画のこととか、
ケバブのこと、福生のこと、マットさんのこと、
あれこれ伺いたかったのですが、
ひっきりなしにテイクアウトのお客様が来店されるという大盛況な状況で、
まったくお話を伺うことが出来ませんでした。

ですのでここは、
以前柳沢さんがフェイスブックにあげておられた、
すんばらしいご紹介文を掲載させていただきたいと思います。
(他力本願ですみません。。)
通称マットさん
本名FALLAH SOHI(ファラソイ)45才。
福生の赤線でずっとマットケバブ屋をやっている。
「オレがケバブをやったときは
まだ全国に3,4人だったけど
今は数えきれないね。」とマットさん。
「最初、福生来たときは(17年前)
250円しかもってなかったよ、
あと借金して買った車と
ケバブの材料ね。」
「始めやったときは
3〜4千円の売上だったけど
がんばってやったら凄くなってた。」(金額はいえません。)
簡単に聞こえるかもしれないけど
彼なりには相当努力はしてたみたいで
本当に250円で
寝るとこもなく(車はあったけど、しかも軽自動車)
赤線のスナックのママに頼んで
スナックは深夜だから
使ってない朝から夕方まで駐車場貸してくれないかと、
しかも500円払うからと頼んだらしい。
(でもママはお金はいらない、と言ってくれたそうで。)
おかえしにマットさんは毎日スナックの周りを綺麗に掃除をした。
今は赤線の一等地に店を構え
あらゆるイベントに移動車で出店し(フジロックなど)
なんと!福生の七夕祭りは20店も露店を出すらしい。
柳沢さんのフェイスブックより

「それにしても綺麗な状態で残っているなぁ〜」
いつもアホ面でぼけーっと眺めていた、
リリー・フランキーさんの巨大壁画。
以前、新聞の記事を読んで知ったのですが、
この壁画はマットさんが毎年欠かさず、
誰に頼まれたわけでもないのに磨き続けているそうで…
その記事の中にあった、
壁画にはキリスト像も描かれている。
イスラム教徒のファラさんは
「ゴッドもアラーも目的は一緒ですよ。アートに宗教は関係ありません」。
この街の住人が脈々と残してきた壁画。
「福生のメモリーだと思って大事にしていきます」。
ファラさんが白い歯をこぼした。
というマットさんのお言葉に、
なんだかとってもグっときました。

福生のメモリーを大切にするマットさんのお店、
『マットケバブ&オルタナ』。
リリーさんの壁画を眺めながら、
カブりつくのもまた良さげであります。
【お店】マットケバブ&オルタナ
【住所】東京都福生市福生876
【電話】042-552-1030
【営業時間】だいたい17:00から
【定休日】サムタイム月曜日
今日もありがとうございました。
緑の大仏
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