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福生グラフィティ #4 北村安忠さん ギフトセンターきたむら Souvenir Shop
ギフトセンターきたむら

お久しぶりです。
4回目となります福生グラフィティ。
今回は国道16号沿いにあります、
Souvenir Shop『ギフトセンターきたむら』のご主人、
北村安忠さんからお話を伺いました。

福生グラフィティ #1 兼田 雅章さん (Tokyohardy)
福生グラフィティ #2 若菜 貞雄さん (ピート) 神戸ステーキハウス
福生グラフィティ #3 エディさん EDDIE′S





ギフトセンターきたむら

「凄く欲しがった時代」

――福生でお店をはじめたきっかけを教えてください。

基地の人たちを対象にした商売がいいと思ってですね、
ここでお店をはじめました。
ですからお客さんっていうのは、
イングリッシュスピーキング、なんですよ。


――それはいつ頃のお話ですか?

昭和の30年。
実際にここ横田基地前の商売が成り立つようになったのは、
おそらく昭和25年が終わった頃からでしょう。
もっと古く言えば戦後、昭和20年から、
この辺りはそういうような環境、場所だったんですね。
お客さんはアメリカ人の兵隊さんが主だったわけですが、
日本で見るもの聞くものがなんでも珍しくてね、
凄く欲しがった時代。
ですから商売になった、ということですね。






ギフトセンターきたむら

「海岸通りだとか港界隈」

――キタムラさんは福生出身なんですか?

いえいえ、私は横浜の人間です。
横浜っていうところはね、
港を背景に発展した街なんです。
神戸と同じですねぇ。
そうでしょう?


――は、はい。

ということはね、
要するに貿易ですよ。
貿易っていっても今のような大きな貿易ではなくて、
外国人のお客さんが来る、
こういうような貿易。
ですから、横浜の伊勢佐木町、関内、それから元町、
海岸通りだとか港界隈、
全部外国人向けの商館がほとんどだった。
それからそこに小売の店舗も出来たということですね。
そういうところで私は育った。






ギフトセンターきたむら

「終戦になって21年に復員」

話が少し前後するんですけどね、
私は横浜の土地で生まれた横浜の人間。
ところが、
終戦の年、昭和20年に、
日本の陸軍に徴収されて、
戦地である北支那に連れて行かれたんです。
まあ義務でしたからねぇ。
徴収されて兵隊になりました。
それから昭和21年、
そのとき私は北支那に居たんです。
終戦になって21年に復員した。

戦前は世界の観光客。
いま大きな観光船があるでしょう?
クイーン・エリザベスとかそういうタイプ。
ああいう大きな船でもって世界の金持ちが、
世界一周旅行をしたんです。
上海だとか香港だとか神戸に泊まり、
横浜に来たんですよ。
そういう世界の金持ちが相手で、
それに注目してはじめたのが港の商売だったわけですね。
それが横浜であり神戸であったわけ。






ギフトセンターきたむら

で、私が日本に帰って来たときに、
世界の富豪の変わりにお客さんになってくれたのが、
何十万人という日本に来たアメリカの兵隊さん。
この人たちが世界の大富豪の代わりになったわけだよね。
それで私は「あ!これは面白い!」と、
昭和の22年かな、
終戦の翌年に横浜でこの商売に入った。
昔の人に使ってもらってね。
当時はまだ二十歳やそこらですからね、
なかなか自分でやるわけには行かないんですよねぇ。
そういうところに就職して働いていた。






ギフトセンターきたむら

「90%そうでした」

それから横浜での商売が下火になって、
戦後のはじめのような勢いがなくなったときに、
横須賀、佐世保、三沢、関西の呉だとか、
基地のあるところがいいなぁと思った。
それで横田での商売がはじまったわけ。
それが昭和30年。


――その頃のお客さんは基地の方ばかりですか?

90%そうでしたね。
基地関係の軍属ですとか、
兵隊さんの家族ですとか。






ギフトセンターきたむら

「街の中に染み込んでいる」

――北村さんから見て福生の魅力とは?

私が福生の魅力を感じたのは、
『兵隊さんと基地』。
基地と基地に関係した外国人ですよね。
当時それだけが魅力でした。
それで私は横浜から来たんだから。


――昔と今とでは街の雰囲気が全然違うのでしょうか?

それはね、全然違うということになると、
説明がいるんだけどもね。
要するに外人色というものが、
街の中に染み込んでいるというか。
そういうことでは、
今も昔も変わらないんじゃないんでしょうか。
細かく言えば、違うところはたくさんありますよ。
だけれども、大きく全体から見れば、
アメリカの兵隊さんや、
基地に関係のある人たちを中心にした外人色、
それが福生の戦後から今でもある歴史ですよね。


――そんなお客さんとのやりとりで、
なにか印象に残っている出来事などありますか?

特別に印象に残っているってことはないですよねぇ。
相手は外国人で当然英語ですから、
自分の商売の範囲内の、
必要な英語を勉強しなければいけない、
というのがまずひとつありましたね。
ただそういう風に思って、
片言の言葉でお客さんとやりとりする上では、
お客さんと商人という関係は変わらないですよ。
その中で特別なことと言ってもなかなか。
よく新聞や雑誌の取材で聞かれるんですよ。
「なにか特別なことはなかったですか?」って。
あるわけないですよ。
片一方は商人で、片一方はお客さんでしょう。






ギフトセンターきたむら

「はじめるより辞めるほうが難しい」

――商品は外国人に喜ばれそうなものが多いですね。

最初のスタートのときは、
純粋な日本商品ばかりを扱っていました。
それがだんだん月日が経つにつれ、
時代の流れに従って、
商品の内容が変わってきた。
それはどこの商売でも同じことだと思います。


――心なしか以前伺ったときよりも、
商品の数が減っている気がするのですが…

見てわかるとおり、みんな売って。
私は90近いんです。今88歳。
あと一ヶ月で89歳になっちゃう。
そういう人間だし、
うちの奥さんも85歳になるところ。
この80半ば過ぎた人間にね、
同じような商売をやらせても、
これは無理ということは言えないけども、
全てに関して、いいとは言えませんね。
だからここら辺で、
私はお店を辞めようと思っている。

こういう商売っていうのは、
これはちょっと話が違うんだけれども、
はじめるより辞めるほうが難しい。
いまがそのときですね。






ギフトセンターきたむら

「若さとセンスとやる気」

――今後の福生16号について。

外人色が多いということで、
「あそこに行くと珍しいよ」
「あそこに行くと変わったものがあるよ」
「あそこに行くと雰囲気が違うよ」
そういって来てくれる日本人のお客さんが、
一時は非常に多かった。
ところがいまはどこの商店街でも、
シャッターを下ろしているところが多いでしょう。
ここだけの話ではありませんよ。
そういうようなご時勢、
いまはその時ですね。

うちは最初、ここと隣の店舗と、一軒だったんです。
だから今よりも倍以上の広さがあった。
当時は私も若かくて馬力がありましたからね。
それからだんだん暇になってきて、
半分にしようと言って、半分貸した。
10年以上に経ちますけどね、
その間テナントを募集したことがなかった。
どんどん後から後から来て。
でも今回はじめてテナントの募集をしている。
まぁ私のところだけかもしれないけど、
横田と16号っていうのは、
そういった環境になって来ていると思います。






ギフトセンターきたむら

でもね、やり方によって、
悪いところばかりではないんです。
結構この辺でも一生懸命やって、
商売になっているところもあるようです。
それにはやっぱり、
まず『若さ』があって『センス』がある。
そして『やる気』があると、
そういうことでないといけないですね。
だから我々みたいに、年がお仕舞いになって、
とても労働には耐えられないとなったときは、
やはり辞めるしかない。
これは事実ですよ。
どこの環境でも同じです。






ギフトセンターきたむら

――ちなみに創業当時のお写真などお持ちでしょうか?

いまここにはないですねぇ。
ダンボールいっぱいに資料があるんだけど、
それを整理しなきゃいけない状態。
今の商店街の役員さん、
あそこの元自転車屋さんの中村さん
私あの人のお父さんの時代から知ってるわけですよね。
彼からもよく言われているんだ、
当時の写真を出してくれって。
半分整理しかけているんですけどね、
まだ半分、私が思うように整理出来てないの。






ギフトセンターきたむら

――お話の途中に米軍ハウスが出てきましたが、
もしかして北村さんはハウスにお住まいなのですか?

米軍ハウスをリフォームして住んでいます。
とても使い勝手がよく出来てる。
10年前、まだ持つというんでリフォームしたんですよ。
夫婦二人が住むだけの便利な間取り、
そういう生活をしています。


――いまでは貴重ですよね。

木造で古いですからね。
でも割合長持ちするんですよ。
木造だと思ってバカにすることはないと思う。
ただ、地震やなんかでどういう風になるかわからない。
けれど割合地震やなんかに強い面もあるんじゃないかな。
骨組みはしっかりしている、でも屋根は軽い。
これは非常に必要なことなんですよ。
電車だってそうでしょう?
車両をどんどん軽量化していくんだ。
同じですよ。
だから必ずしもコンクリがいいと、私は言えない。
まぁそれは余計な話ですから(笑)。





ギフトセンターきたむら

大変お忙しいところ、
貴重なお話を聞かせてくださった北村さん、
本当にどうもありがとうございました。

実はブログをはじめた当初、
「このお店は紹介しなければっ!ふがっ!」と思い、
鼻息荒めで突撃を試みたのですが、
僕の怪しすぎる挙動からか、
そのときはソフトにお断りされてしまいました。
あれから月日が流れ早7年とか8年。
光栄にも取材の許可をいただき
こうしてたくさんのお話を聞くことが出来て、
とっても嬉しかったです。
取材が出来るようお力添えをしてくださった、
夕陽のTシャツキシローさん、
GoodKing'sのナツイさんに感謝であります。





ギフトセンターきたむら

また今回の取材は、
軽トラTシャツ』でお世話になりました、
HOT FUDGE、ハシモトさんのブログ記事を拝見し、
再チャレンジしようと思いました。

■ハシモトさんのブログ記事
Souvenir Shop
http://hotorange.tumblr.com/post/59975496437/16-souvenir-shop
http://hotorange.tumblr.com/post/61674156621/souvenir-shop

ハシモトさんも大プッシュの可愛らしいJewelryたち。
いまならまだ入手可能ですよ。
(僕は大仏のミニチュアペンダントトップを購入しますた)





ギフトセンターきたむら

エキゾチックジャパンなアイテムが揃う、
フェンス越しのSouvenir Shop、
キタムラさん。
来福の際はぜひともお立ち寄りを〜。

【お店】『ギフトセンターきたむら』
【住所】東京都福生市福生2172
【電話】042-551-1133
【定休日】不定期(ご主人の体調により)





今日もありがとうございました。
緑の大仏

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コメント
福生でそれもベースが家の真裏、隣人も軍人家族だった時代に育った私は、縁があってカナダ人と結婚してもう20年以上トロントに住んでいます。
実家がまだそこにあるので、里帰りの度に日本のお土産をキタムラさんで購入しています。
今年の春に帰国した時は、お店が閉まっている事が多く何度も足を運びました。
カナダへ戻る2日前にやっとタイミングが合いお店に入れましたが、その時は奥様しかおられなかったので少し心配しておりました。
でもこの記事を読みご夫婦のお元気そうなお顔を拝見できてとても嬉しかったです。
次に帰国する時はもうお店を閉められてるかもしれないのですね…残念です。

長い間お疲れ様でした。
これからも末長くご夫婦共お元気でお過ごしください。
長年ありがとうございました。
| すばさく | 2013/11/06 10:56 PM |
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