2015.07.21 Tuesday
「祭囃子が聞こえてきたよ〜」ということで、
あのお話を!?このタイミングで!?
再開したいと思います。
みなさまも僕も、
前に伺ったお話をすっかりお忘れかと思いますので、
これまでのお話を振り返りつつ、
森田主馬さん(大正14年生まれ)のお話を、
お楽しみいただけたら幸いです。
〜これまでのお話をプレイバック〜
其の一 その中で今でも生きているのは6人。
其の二 ただ乾燥させるんじゃなくて手で揉むの。
其の三 手をあげて停めちゃったんだってさ。
「神輿担ぎたくてしょうがなかった」
主馬さん
福生にはね、祭り太鼓っていうのがあったんだ。
お囃子とはちょっと違う。
そういうものを教えてもらってね、
忠実に守っていたんですよ。
大仏
ふむふむ。
主馬さん
お祭りでね、神輿を担ぎたかったんだけど、
私はいつも太鼓を叩いてたの。
楽しそうに神輿担いでいる人を、羨ましく思いながら。
大仏
ちょっと切ないですね。。
主馬さん
3年生以下の人が太鼓なんです。
太鼓叩く人は4人くらいいてね。
あと笛を吹く人、これはだいたい大人かな。
太鼓叩く以外の人は提灯持ちっていって、
提灯持って太鼓のあとを歩く人。
だからまだ提灯持って歩くよりも、太鼓叩いてた方が良かった。
なんか優越感があって。
それはね、上手だったからそんなことだったんだけれど。
実際心の中じゃ、
神輿担ぎたくてしょうがなかった。
大仏
(これから太鼓叩いている人にも注目します!)
主馬さん
ハチマキの色でね、
あれは何係っていうのがわかっちゃうの。
うちにはいつも空色のハチマキが来るんです。
「これ絞めて出ろ」なんて言われて。
そうすると太鼓叩きに決まってるんだ。
御神輿担げない。
そういう伝統があったの。
そこでね、一所懸命叩いてみんなに褒められたけど、
心の中は嫌で嫌でしょうがなかった。
「そんなことでだんだんだんだん」
主馬さん
たまたまね、福生の牛浜というところにお囃子があったんです。
お地蔵様があってね、お祭りに叩いたんですよ。
それをね、羨ましく思った。
だけど習うことはなかったねぇ。教えてくれなかった。
教えてくれないから聞いてるうちに覚えちゃった。
笛の音とかね、叩く音とかね、
そういうの聞いてると子供は覚えるの早いんですね。
それが私のお囃子なんかのはじまりなの。
大仏
(耳コピ!?)
主馬さん
ええー、そんなわけでそこに額があります。
あそこに習った町会の名前が書いてあるでしょ?
(お部屋に飾られた額を指差しながら)
そういう組がね、
さっきも言ったように文化が変っちゃって、
お囃子だとかお神楽だとかをやる人は忘れられちゃったんですよ。
それでもね、一年に一回はお祭りがあるわけ。
そうするとそういう文化じゃお祭りにならないの。
新しいヨーロッパ文明のね、
楽器を奏でたってお祭りにならないんです。
昔のものが、その日だけは一番大事になってくるわけ。
大仏
確かにお囃子や御神輿がないお祭りは...
主馬さん
NHKが昔『ふるさとの歌まつり』っていう番組をやっていて。
宮田輝っていう人が司会で。
いろいろな伝統文化を放送したんですけど、
全国放送で大評判だった。
その番組がね、何十年って続いたの。
そこでむかーしのもの、
『文化』っていうものが素晴らしいってことになって。
今、浅草っていうとすごいお祭りやるでしょ?
ああいう文化が復興しちゃったんですよ。
大仏
おお〜。
主馬さん
そのときにね少しだけども、
お線香の火が灯っているくらいに残ったのがね、
何人か福生にもいたわけ。
今はいませんよ。みんな死んじゃってますね。
で、私だけなんだわ。
居るかもしれないけど、ちょっと年齢が若いんだね。
いつから出来たということ(福生のお囃子事情)は、
年寄りが話して、聞いてれば憶えているし、
聞く気がないで、ただ興味があって太鼓だけ習った人は、
どうなっていたのかはわからないはず。
そんなことでだんだんだんだん、
福生のお祭りも盛り上がってきたわけ。
で、いまに続いている。
それは蛍の光くらいのことなんだけど、
私の自慢話。
世界的には蛍の光にも届かない(笑)。
そんなことですよ。
超あいだをあけまくりでお送りした、
主馬さんのお話いかがだったでしょうか?
「神輿もいいけど太鼓もね」
新しいお祭りの楽しみがひとつ増えた、
そんな気がする夏祭り前。
福生七夕まつりがはじまる前くらいには、
全編投稿できたらと思っております(汗、こまめな水分補給を忘れずに!)。
神輿と山車の競り合いが見所!
2015年の『福生夏祭り』は、
7月25日(土)・26日(日)に開催されます。
関連リンク
■福生七夕まつりでのお囃子やお神輿や山車など。
http://fussa.underhead.jp/?eid=789992
今日もありがとうございました。
緑の大仏
あのお話を!?このタイミングで!?
再開したいと思います。
みなさまも僕も、
前に伺ったお話をすっかりお忘れかと思いますので、
これまでのお話を振り返りつつ、
森田主馬さん(大正14年生まれ)のお話を、
お楽しみいただけたら幸いです。
〜これまでのお話をプレイバック〜
其の一 その中で今でも生きているのは6人。
其の二 ただ乾燥させるんじゃなくて手で揉むの。
其の三 手をあげて停めちゃったんだってさ。
「神輿担ぎたくてしょうがなかった」
主馬さん
福生にはね、祭り太鼓っていうのがあったんだ。
お囃子とはちょっと違う。
そういうものを教えてもらってね、
忠実に守っていたんですよ。
大仏
ふむふむ。
主馬さん
お祭りでね、神輿を担ぎたかったんだけど、
私はいつも太鼓を叩いてたの。
楽しそうに神輿担いでいる人を、羨ましく思いながら。
大仏
ちょっと切ないですね。。
主馬さん
3年生以下の人が太鼓なんです。
太鼓叩く人は4人くらいいてね。
あと笛を吹く人、これはだいたい大人かな。
太鼓叩く以外の人は提灯持ちっていって、
提灯持って太鼓のあとを歩く人。
だからまだ提灯持って歩くよりも、太鼓叩いてた方が良かった。
なんか優越感があって。
それはね、上手だったからそんなことだったんだけれど。
実際心の中じゃ、
神輿担ぎたくてしょうがなかった。
大仏
(これから太鼓叩いている人にも注目します!)
主馬さん
ハチマキの色でね、
あれは何係っていうのがわかっちゃうの。
うちにはいつも空色のハチマキが来るんです。
「これ絞めて出ろ」なんて言われて。
そうすると太鼓叩きに決まってるんだ。
御神輿担げない。
そういう伝統があったの。
そこでね、一所懸命叩いてみんなに褒められたけど、
心の中は嫌で嫌でしょうがなかった。
「そんなことでだんだんだんだん」
主馬さん
たまたまね、福生の牛浜というところにお囃子があったんです。
お地蔵様があってね、お祭りに叩いたんですよ。
それをね、羨ましく思った。
だけど習うことはなかったねぇ。教えてくれなかった。
教えてくれないから聞いてるうちに覚えちゃった。
笛の音とかね、叩く音とかね、
そういうの聞いてると子供は覚えるの早いんですね。
それが私のお囃子なんかのはじまりなの。
大仏
(耳コピ!?)
主馬さん
ええー、そんなわけでそこに額があります。
あそこに習った町会の名前が書いてあるでしょ?
(お部屋に飾られた額を指差しながら)
そういう組がね、
さっきも言ったように文化が変っちゃって、
お囃子だとかお神楽だとかをやる人は忘れられちゃったんですよ。
それでもね、一年に一回はお祭りがあるわけ。
そうするとそういう文化じゃお祭りにならないの。
新しいヨーロッパ文明のね、
楽器を奏でたってお祭りにならないんです。
昔のものが、その日だけは一番大事になってくるわけ。
大仏
確かにお囃子や御神輿がないお祭りは...
主馬さん
NHKが昔『ふるさとの歌まつり』っていう番組をやっていて。
宮田輝っていう人が司会で。
いろいろな伝統文化を放送したんですけど、
全国放送で大評判だった。
その番組がね、何十年って続いたの。
そこでむかーしのもの、
『文化』っていうものが素晴らしいってことになって。
今、浅草っていうとすごいお祭りやるでしょ?
ああいう文化が復興しちゃったんですよ。
大仏
おお〜。
主馬さん
そのときにね少しだけども、
お線香の火が灯っているくらいに残ったのがね、
何人か福生にもいたわけ。
今はいませんよ。みんな死んじゃってますね。
で、私だけなんだわ。
居るかもしれないけど、ちょっと年齢が若いんだね。
いつから出来たということ(福生のお囃子事情)は、
年寄りが話して、聞いてれば憶えているし、
聞く気がないで、ただ興味があって太鼓だけ習った人は、
どうなっていたのかはわからないはず。
そんなことでだんだんだんだん、
福生のお祭りも盛り上がってきたわけ。
で、いまに続いている。
それは蛍の光くらいのことなんだけど、
私の自慢話。
世界的には蛍の光にも届かない(笑)。
そんなことですよ。
超あいだをあけまくりでお送りした、
主馬さんのお話いかがだったでしょうか?
「神輿もいいけど太鼓もね」
新しいお祭りの楽しみがひとつ増えた、
そんな気がする夏祭り前。
福生七夕まつりがはじまる前くらいには、
全編投稿できたらと思っております(汗、こまめな水分補給を忘れずに!)。
神輿と山車の競り合いが見所!
2015年の『福生夏祭り』は、
7月25日(土)・26日(日)に開催されます。
この夏祭りは、神輿や山車が、町会・自治会ごとに市内を練り歩き、子どもから大人まで楽しめる福生の代表的な行事の一つです。
中でも盛り上がりを見せるのは、市内各会場で行われる神輿と山車の競り合いです。大勢の観客が見守る中、お囃子と威勢のいい掛け声が響き、その勇壮な姿を披露します。
それぞれの町会・自治会が工夫を凝らし、地域の絆を深める大切な交流の場となっています。皆さんも夏祭りに参加し、福生の夏を感じてください。
【日程】7月25日(土)・26日(日)
〜福生市公式HPより〜
http://www.city.fussa.tokyo.jp/…/month/m1cpmb000003m80s.html
関連リンク
■福生七夕まつりでのお囃子やお神輿や山車など。
http://fussa.underhead.jp/?eid=789992
今日もありがとうございました。
緑の大仏
スポンサードリンク